マナミです。
自分が住んでいる地域の人に何か告知をしたい、というときに「若い人に来てもらうためにSNSを頑張ろう」という話を聞くことがあります。私は夫が牧師で、地方の小さい園に子どもたちを入れているので、こういう話が身近です。
今度、教会の関係者に向けて、ITやインターネットについて発題する機会をいただいてます。準備のために「どんなことを聞きたいですか?」と聞くと、やっぱりSNSをどう活用・運用するかを聞きたいという声があって、実際にやっている人に話を聞こうという流れで依頼があったそうなんです。
「若い人はSNSをやるから、SNSをやらなくちゃ」となる。
その気持ちはすごくわかります。若い人はスマホを見ているし、SNSも使っている。だったら、そこに情報を出せば見てもらえるんじゃないか、って思いますよね。
ただ、発信を毎日やっていると思うのは、届けたい人に届けることの難しさというかハードルはどんどん上がっているよねということです。それを感じながら日々発信してます。プラットフォーム側の意図(滞在時間)、アルゴリズムの流れを考えたら当然ですよね。
私が今年にはいってからリストマーケティングに注力したのもこの流れを感じたからです。
AIでコンテンツが大量に作られるようになった上に精度の高いアルゴリズムが働くようになりました。おすすめの精度が上がっている。毎日投稿しても、届けたい人のタイムラインに表示されるとは限らない。検索でもしない限りまったく出会わないってこともあります。フォロワーが増えたり、ひとつの投稿が伸びたりバズったりしても、じゃあ、そこから実際に行動にうつしたり商品の購入につながるかといったらまた別段階がある。
私自身、普段から発信していて、届けたい人に情報を届ける難しさは感じています。だから、いろんな人に「更新を続ければ、そのうちバズりますからコツコツやりましょう」みたいなことは、当然ですけど言わないです。
もちろん、SNSを使う意味がないということではないです。ただ、限られた時間や人手を、どこに使うかを考えないといけないですよね。
---------------
先日、西野さんの講演会でも、終了10分前に「今から急に集客の話します。経営者・個人事業主の人には非常に重要な話です」と話されて、こういったSNSの変化についてふれていました。そのあとに「プペルの続編では広告にコストをかけるのをやめた」とのこと。
公開したころ、結構いろんな人に「西野さんあんまり宣伝してないですよね」って言われたそうなんです。かなり宣伝していたのに。
さらに「同時期に公開していたドラえもんの映画、だれか広告みました?」と西野さんが聞く場面があり、500人ほどの会場で、手を挙げたのは4名ほど。
「いま、こういうことが起きてるんですよ。届けようとしても、その人のスマホやメディアには届かない。ドラえもんは、プペルの比じゃない広告費をかけている。それでもです。この会場で4人ですよ。」
「だから今、アナログが実は強いんです。」
「人は昔から人の流れがあるところで商いをしてきました。少し前まで、SNSは人の流れを変えることができた。バズったらそこが儲かった。今は通用しません。まず、人の流れがあるところを見極めて、その場所をとりにいってください」
---------------
例えば、地域の人にイベントへ来てほしいなら、その人たちが普段通る場所にポスターを貼らせてもらうとか、当たり前ですが一周回っていま、一番確実なんですよね。スマホの中よりも、ちゃんと出会える。
以前イベントに来てくれた人に「またやるのでぜひ」と声をかける。
知り合いに案内して、必要そうな人へ伝えてもらう。人から人も強い。
かなり地道です。でも例えば「まずはこの地域の人に来てほしい」とか「今まで来てくれた人にまた関心を持って欲しい」という目的なら、なおさらこれまでのようなアナログな方法が強い。こういうことが「人の流れを見る」ということにもつながるのかなとおもいます。
SNSに何十回も投稿する前に、来てほしい人がどこにいるのか、普段どこで情報を見ているのか。そこを考えるべきなんですね。
---------------
こういう状況で、デジタルなことを少し掛け合わせるなら、例えばチラシやポスターを見て興味を持ってくれた人が、あとから詳しく調べられるようにしておく。たとえばQRコードをちょっとつけておく。
読み取ったら、日時や場所、申し込み方法がわかるページに行ける。ホームページでもいいし、SNSの固定投稿でもいい。
SNSの情報はどんどん流れていってしまう。そのなかで「興味を持ってくれた人が情報を確認する場所」として活用するのがいいかなとおもいます。
あと、意外と見直したいのが、そもそもの基本情報です。
例えば保育園の案内で、実際には10ヶ月とかから受け入れているのに、外向けの情報では1歳からになっている。0歳の子を預けたい家庭は、検索でひっかからないので園の名前を知りもしない。園では先生たちが現場で、園児募集と保育の質向上のために日々努めているのに・・・
こういうのも割と身近なところであって、すぐ伝えて、直してくださったということがありました。
けっこう「ちゃんとSNSとかやらないと」になりがちです。でも、新しい発信方法を覚える前に、今出している情報が、今の実態にちゃんと合っているか。来てほしい人が知りたいことが、ちゃんと書かれているか。そこを確認するだけでも、変えられることはあると思います。
私も時々AIに「発信での告知内容と、LPやBrainにかいてあることが違いますけど大丈夫ですか」と指摘されています。こういうことにも、AIを使っていけたらいいと思うんですが、AIを使ってないとこのことにも気づけなくて、人力でやっちゃうんですよね。
慣れたやり方の中に、少しAIを混ぜていく。SNSだ発信だバズだの前に、まず皆さん個人のタスクの効率化レベルでいいから「AIを使ってください!」というのを地味だけど最近いろんなところで伝えるようにしてます。
人に聞かれることが増えた中で、どういうふうに伝えたらいいのかなと考えることも増えました。3人の子どもたちを育てながら毎日AIを使って発信してビジネスをまわしている中で、「前はこうだった、でも今はこう!」と常に言えるように、やっぱり挑戦し続ける人間でありたいなぁと思ってます。引き続きコツコツがんばります!
▼サブスタックでもコラムを配信しています▼
この記事はnoteに掲載した記事を転載しています。
