最近、私のLINEスタンプの収益が1ヶ月で「30万円」を突破し、「夢がある!」「LINEスタンプがこんなに稼げるとは思わなかった!」と言われることが増えました。
ついにLINEスタンプの1日あたりの送信数が2万回を越えました!!
— マナミ|発信と商品作りを楽しく効率化 (@Manaminimalist) March 10, 2026
これ、実はいまの私の場合の単価で計算するとと・・・何もしなくても1日に「2万円」もらえている計算になります。… pic.twitter.com/etwLoFK563
多くの方が「LINEスタンプの収益は数十円レベル」というイメージを持っている中で、この数字に驚かれることも多いです。私の中では収益はもちろんですが「LINEスタンプの可能性」に多くの方が気づいてくださり反応をいただけることが一番嬉しいことです。
でも実は、ここまで来るのには数年間の長い道のりがありました。
1. 最初は30円から
私が最初にスタンプ販売を始めたのは2018年ごろです。
当初のLINEスタンプの売り上げは30円。120円で販売しても、手数料等で引かれてしまうので1個あたりの収入が30円でした。
当時の私は保育士をしていて片道1時間かけて他県へ通勤していたため、電車の中でiPadにLINEスタンプ用の絵を描いていたのです。
電車が揺れるので手元が揺れて描き直しになるのはしょっちゅう。家で描けばいい話なのですが、時間を有効に使いたかったのとやはり自分にとって楽しい時間だったからこそ続いたのだと思います。これが私にとって最初の「0→1」の経験でした。職場以外からのはじめての収入、初めての商品でした。
その後退職、結婚するために上京・・・と生活のスタイルがかわっていきました。LINEスタンプは時々気が向いたら不定期に、またお正月のLINEスタンプも描けそうな時の干支の年は描こうか・・・と言う感じでゆるく取り組んできたものです。(辰年は描けなかった・・・)

その後本格的に発信を始め、開業をして色々な発信をし商品作りをしていったわけですがLINEスタンプに関しては大きな変化はなくずっと「お小遣い程度」の推移が続いていました。
それでも3人の子育てをする中での発信活動においてストック型の収益としては非常にありがたかったです。
大きな転換点は、2025年5月あたりです。
月の売り上げが1万円を超えはじめ、「どうした!?何が起きた??」と感じました。売れていたのは2019年9月に公開した「だじゃれスタンプ」。
そこから勢いは止まらず、右肩上がりで伸び続け、秋頃にはついに月間の収益が6桁(10万円以上)を超えるようになったんです。
2025年1月からのリアル売り上げです(この画像は初公開)
後から分かった「だじゃれブーム」の答え合わせ
なぜ、数年前から出していた「だじゃれスタンプ」が急に売れ始めたのか? その答えは、後になって判明しました。フォロワーさんから1通のDMがきたのです。
「いま若者の間で、だじゃれブームみたいです。テレビで特集をやっているのを見て、マナミさんのスタンプのことを思い出しました」
2025年に入ってから、若者の間で空前の「だじゃれブーム」が起きていたんです。
最近では読売新聞オンライン(2026年3月7日付)の記事でも「ネオだじゃれ」として特集されていました。
「ネオだじゃれ」の具体例:
「やばい」→ ヤバ杉謙信(上杉謙信)
「了解」→ 了解道中膝栗毛(東海道中膝栗毛)
「たしかに」→ たしカニ(カニの絵文字)
「やばい」→ やばたにえん(永谷園)
こうした言葉が、主にSNS上での「書き言葉」として頻繁に使われているそうです。
なぜ今、若者に「だじゃれ」なのか?
記事では、ブームの背景について専門家がこう分析していました。
「マルハラ(マルハラスメント)」対策: 文末が「。」で終わると威圧感を感じる若者にとって、だじゃれは相手への気遣いであり、冷たくなりがちな文字のやり取りを和らげる「コミュニケーションのクッション」になっている。
「平和な笑い」: 誰かをおとしめたり傷つけたりしない、誰も傷つかない笑いの使い勝手の良さ。
仲の良さの確認: 距離が近い友人同士で送り合うことで、親密度を確かめ合うツールになっている。
面白いことに、博報堂生活総合研究所の調査(2025年)でも、20代の利用率が全年代で最も高かった一方で、逆に60代では「時代遅れ」という否定的意見が最も高かったそうです。
かつての「おやじギャグ」は、今や若者の間で「相手を思いやる最先端のユーモア」として再定義されている。この大きな波の中に、私のだじゃれスタンプも偶然乗っかっていたのでした。
また、記事ではだじゃれの歴史にも触れており、古くは万葉集の「掛詞」や江戸時代の語呂合わせなど、日本人は古来より知的な娯楽として言葉遊びを愛してきた土壌があるとのこと。
実は私、小学生の頃に百人一首大会に命を懸けていた時期があったんです(笑)。この記事を読んで、令和のこの時代に、万葉集から続く「掛詞」の系譜が、LINEスタンプという形を変えて若者の間で花開いていることにちょっと「エモさ」を感じましたね。
日本でこれほどまでにだじゃれブームが起きるのも、LINEスタンプでだじゃれが好まれるのも、まさに日本語という言語を持ち、古来より「言葉遊び」の文化を大切にしてきた日本人ならではのこと。形を変えながら受け継がれるこの文化の面白さに、改めて実感を深めています。
LINEスタンプを作りたいな・・・と思っている人は是非「だじゃれ」から入ってみてはいかがでしょうか?
2. 「たまたま」の裏側にあった、長年の経験と意図
さて、LINEスタンプが売れていることは純粋に嬉しかったのですが、当初、自分の中では何か特別なマーケティングをしたわけでも、だじゃれブームに気づいて手を打ったわけでもありませんでした。
しばらくは周りの人に「何をしたんですか?」と聞かれても、最初は「たまたま、タイミングが良かっただけなんです」「今になってだじゃれが流行ってるみたいですね」としか答えられませんでした。
けれど、LINEスタンプをずっと作り続けてきた一人のクリエイターとして振り返ってみると、実は自分でも無意識のうちに「かなり意識して工夫しているポイント」がたくさんあることに気づいたんです。
特に「だじゃれスタンプ」に関しては、それまで出してきた複数のLINEスタンプの経験を活かし、徹底的に「日常での使いやすさ」を重視していました。

・挨拶や感情、応答として使いやすい ・使われる場面が限定されるスタンプは極力いれない ・性別、年代関係なく使いやすい 今思うとこのスタンプはそれまでのスタンプと違い、自分が描きたい絵を描くのではなく、「他の人が思わず送りたくなる要素は何か?」を第一に考えました。最初からできたことではなく、他のスタンプ制作での失敗や経験から培った「答え」だったんです。
「作り方」は溢れている。でも「売り方」がない。
ふと周りを見渡せば、生成AIによる画像制作の波も相まって、LINEスタンプの「作り方」に関するコンテンツは世の中に溢れていました。 しかし、本質的「売り方」や「戦略」にした教材は、ほとんど存在しないということに気づきました。
「私のノウハウは、もしかしたら他の方の役に立つのかも?」 「スタンプはあるけど売り方がわからない。むしろ、売り方がわからないから作れない人もいるかもしれない」
それが、Brainを制作する大きな動機になりました。
スタンプの売り上げは、いつか必ず落ちると思っています。だからこそ、「売り上げが上がっている今、自分のメソッドをパッケージ化してみんなに届けよう」。そう決心し、これまでの実績データと意識してきたポイントをすべて形にしたのが「LINEスタンプの教科書」です。Brainは昨年末にリリース後、120名以上の方に手に取っていただくことができました。
3. 残された課題、「再現性の壁」
売り上げも好調、教材も多くの方に届いた。一見順調に見えますが、私の中にはずっと残っている課題がありました。それが「再現性」です。
私のだじゃれスタンプのテイストは、いわゆる「手描きの味」に依存しています。実際、iPadとProcreateというお絵描きアプリを使った完全に手描きのコンテンツです。 イラストを褒めていただけるのはとても嬉しいのですが、これでは、私以外の人が挑戦しようと思ったときに、高いハードルになってしまいます。再現性がなければ「作り方」を商品にすることはできません。
また、実際私は新作スタンプを出す気がなくなっていました。手描きで40枚のイラストを描き上げるのは、これまで複数のスタンプを作ってきた私でも「面倒」と感じるほど、大きな作業負担になります。
3人の子育てをしながらの発信活動はギリギリです。AIと壁打ちして方向性を探りながら他のコンテンツ制作もする。新しいAIツールのインプットもする。全く新作を作る余裕がないんです。
最近の傾向から言うと、LINEスタンプのランキングをみていても明らかに「手描き」のものが多いなと思います。やはりLINEというデジタル・テキストコミュニケーションのなかで落書きっぽいテイストが好まれるのだろうと思います。でも手描きでいまから40枚はハードルが高い。
これらの「自分にしか描けない(再現性がない)」かつ「手描きは良いけど、作業が大変」という課題を、どうにか解決できないか?とずっと考えていたのです。
4. 【新戦略】手描き × AIのハイブリット型で新しいLINEスタンプの可能性をつくる
そこで今、少しずつ実験・検証を始めているのが【手描き×AI】のハイブリッド製作術です。
今まで「絵心」「センス」になってしまってい部分をAIに任せ、「味」をデジタル技術で最適化する新しい作り方です。
しかしただ描いたもの「透過する」「既定サイズにする」だけではLINEスタンプに最適化された形とはいえません。
線の太さや色の濃さといった見やすさ(視認性)はどうか?
使われている言葉は日常的に使いやすいものか?
申請時の並び順は?(あとから変更できませんが非常に重要です!)
現在のLINEスタンプの収益を大きく伸ばすにはLINEスタンププレミアムのでの送信数が鍵です。 「可愛いからたくさん使ってもらえる」のではなく、 使いたくなる、使いやすいスタンプにするには様々な工夫が必要なのです。
絵が描けない人であっても、LINEスタンプのノウハウがないでも、AIを活用すれば 手描き感のあるLINEスタンプを「戦略的に」制作・販売することができるのではないかと考えています。
前回のBrainでは、LINEスタンプの「売り方」を伝えました。
そして今、この「手描き×AI」のフローが確立できれば、次は「絵が描けなくても、誰でも資産になるスタンプが作れる」という製作側の「革命」を共有できるのではないかと考えて少しずつ進めているところです。
進捗をまた共有します!
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有料記事ではLINEスタンプやBrainの実際の販売、収益について公開しながら解説しています!
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この記事はnoteに掲載した記事を転載しています。
