マナミです。
「AIが便利だよ」と伝えるだけでは、身近な人にはなかなか使ってもらえない——そんな経験はありませんか?今回は、わが家で実際に起きた出来事をきっかけに、「家族にAIを活用してもらうための鍵」について考えたことをお話しします。
夫が思ったより早く帰ってきた日のこと
ある日、夫がいつもより早く帰宅しました。「あれ、今日は早かったね」と声をかけると、「あの設定してもらったGemを使ったら、仕事が早く終わったんだよね」と言うんです。
夫は教会で牧師をしていて、毎週日曜日に説教を行っています。一回の説教はだいたい10〜15分。それだけの内容を話すわけですから、原稿の文字数もかなりの量になります。その原稿を毎週要約して、教会で配布するプリントに掲載するという作業が、定常的に発生していました。
自分で考えたお話であっても、それを要約するというのは意外と大変な作業です。夫にとっても、この要約作業がずっとネックになっていたようでした。
GeminiのGem機能を「使えるところまで」設定しておいた
夫はGeminiをわりとよく使うのですが、少し前に私がGeminiの「Gem」機能を設定してあげていました。Gemというのは、プロンプトをあらかじめ固定しておける機能です。

以前「説教原稿のテキストを入れたら要約をする」という状態にしておいたことで、夫はその日「そういえばあのGemがあったな」と思い出し、実際に原稿データを入力して要約を完成させることができたんです。
そして実際に、その日の帰宅が早まった。
これが私にとっては、すごく大きな出来事でした。自分自身がAIで仕事を効率化することはこれまでもやってきましたが、「家族が実際にAIを使って、リアルな生活が変わる」という経験は初めてだったんですよね。なんか、また違う喜びがありました。
「伝えるだけ」と「使えるところまで整える」は全然違う
ここで改めて気づいたのが、「こういうプロンプトを使えばできるよ」と口頭で伝えるだけでは、夫はおそらく動けなかっただろうということです。
「このファイルにデータを入れたら要約できるように設定しておいたよ」という状態まで整えておいたからこそ、夫が自分で「使ってみよう」と思えたし、実際に動けた。この差は思っているよりずっと大きいなと感じています。
どれだけ便利さを言葉で伝えても、使う本人が「これを使ってみよう」と思えるところまで持っていかないと、実際には変わらないんですよね。
だからといって何でもかんでもやってあげるのがいいのか?といったらそうでもなくて、このあたりが難しい。相手のやり方を尊重しながら、使い始めのハードルだけをそっと下げてあげる——そのセットアップが今回の決め手だったと思っています。
夫の仕事にはまだまだAI活用の余地がありそう
今回は「要約」という作業でAIを活用しましたが、夫の仕事にはまだまだ応用できる場面があると感じています。
たとえば、説教に関連する聖書の箇所を調べたり、関連する箇所を洗い出したりする「調査・参照系の作業」は、まさにAIが得意な領域です。賛美歌の選曲なども、今日の説教テーマに合わせてAIに候補を出してもらうことで、選ぶ手間がグッと減るはずです。私自身も、曲や聖書箇所の選定にAIを使うことがあって、その便利さは実感しています。
Antigravity一度入れてみたもののうまく使いこなせなかったようで削除してしまったのですが、(ガーン!)要約以外のより細かい作業指示には向いている部分もあるので、またタイミングを見て試してもらえたらと思っています。
家族との時間を作るためにも、AIの魅力をいろいろな形でつたえていきたいなぁと思っているところです。
まとめ
GeminiのGem機能を使ってあらかじめプロンプトを固定しておいたことで家族が簡単にAIを使った作業を行うことができた
自分がAIで効率化するのとは別に、家族の生活がAIで変わる瞬間を目にする喜びは格別
相手が「使ってみよう」と思えるところまで持っていくには、ハードルを下げる具体的なセットアップが有効。(途中まで設定を手伝うなど)
一方的に便利さを押しつけるのではなく、相手のやり方を尊重しながら環境を整える
「AIを活用してほしい」と思う身近な人がいるなら、まず「この手順1つだけで、できるよ」という状態を作ってあげることから始めてみるのもありかもしれませんね。
---------------
●本記事は音声配信の文字起こしです
こちらでも同時配信しています
voicy/stand.fm/YouTube / Apple Podcast / Amazon music
この記事はnoteに掲載した記事を転載しています。
